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【2024/04/26 04:25 】 |
残業と経営の考え方
欧米では、残業も少ないし休みも沢山取れるのに、日本ではそれが出来ないんでしょう。欧米、特に欧州の労働環境について知っている人は、そういう疑問を頂いたことがあると思いますが、この疑問に仮説を立ててみました。しかし、これは欧米企業の経営が特別優れているからではありません。どちらかというと、それを出来ない日本企業のほうに問題があるのです。

残業してまで作り過ぎ、捨て過ぎ、値下げし過ぎの日本企業と、最適値のみを目指す欧米企業、ある日本企業は、資本で成果物を生み出すとします。

ここで言う資本とは、労賃などの費用も含み、土地、材料費、光熱費など全てを含めた投下資本をさし、成果物とは、生産された商品とその値段をかけた数値とします。成果物のうち、一部はラベルなどに細かい傷があるので、これはお客様にお出しできないと判断され、成果物が残ります。この時点で、価格を吊り上げることで成果物にしなければ、投下資本を下回ることになり、生産性を向上させない限り、成果物を生み出すことが不可能になります。

しかし、お客さん(消費者全体)が求めているのは需要だけです。そのため、成果物のうち、一部は過剰供給となります。企業としては、過剰分が全て無駄になるよりも、価格を下げることで需要を引き上げ、過剰分を減らし、回収できる資本をより増やしたいと思います。

ここで、成果物と需要の差が出ますが、成果物全体が減少するように値下げをして、成果物全体を下げれば、需要も上がってきます。しかし、その企業はどの程度需要があり、どの程度値下げしなければいけないのかわからないため、成果物を引き下げます。結果、需要は上がり、一部が無駄になり、回収される資本は下がってしまいます。でも、昔はもっと需要があって、企業はそのときの成功体験を基に経営をし、経営は間違っていないから、間違っているのは消費者であると考え、次の生産をする際に、需要があがることに期待してしまうのです。

しかし、資本から成果物は期待通りには生み出せません。そこで、人件費を切捨てし、サービス残業をさせることで、足りない分の資本を補い、成果物の生産を可能にしているのです。このような考え方ですと従業員とうまくいかないのは当たり前ですので注意してください。
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【2011/02/09 15:05 】 | 残業関連のトラブル
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